Case Study

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株式会社松沢書店

「PHPQUERY」で定義した多種多様なクエリーにより基幹データ活用の「革命」が進行中

単品管理からWebアプリケーションとの連携、アルバイトの実績管理まで

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Interview

お話を伺った方

山口 昌一 氏

山口 昌一 氏

管理部 システム課 課長

蓄積される基幹データを効果的に活用したい

松沢書店では、IBM i上でRPGにより開発した販売管理・在庫管理の各システムを長年にわたり利用している。現在その運用を担うのは、管理部システム課の山口昌一氏である。

山口氏はネット販売の業務を担当したのち、4年前に前任者から仕事を引き継いだ。RPGを含めて、それまでに開発・運用の経験はなく、簡単なWebアプリケーションは自らの手で作成できるようにと、異動後にスクールへ通ってJavaやPHPの基本スキルを身に付けたという。

2016年に、同社では基幹システムの保守・運用を任せていたITベンダーを変更している。その際、山口氏は以前から抱えていたデータ活用の課題を解決する手段はないかと情報を収集した。

「当時は基幹データを活用するために、Query/400を使っていました。しかし5250画面ではエンドユーザーの活用がなかなか進まず、私自身もQuery/400でどこまで対応できるのかよくわかりませんでした。基幹システムには豊富なデータが蓄積されているのに、十分に活用されておらず、誰に聞けばその問題を解決できるのかもわからない状況でした」と、山口氏は当時を振り返る。

検討を続けていた2016年12月、Query/400に代わる次世代型BIツール「PHPQUERY」を開発・販売するオムニサイエンスと出会う。山口氏は無償トライアル期間に「PHPQUERY」を試用して、画面のわかりやすさ、データ抽出の容易さを実感した。同じように試用したエンドユーザーからも、「これであれば使える」との意見が多く寄せられ、採用を決めた。

すぐに「PHPQUERY」の操作を学び、オムニサイエンスの手厚いサポートを受けながら、山口氏は1人で次々とクエリーを作成していった。現在では営業部門をはじめ商品担当や発注、仕入、顧客問い合わせの担当などあらゆる部門で、「PHPQUERY」で定義した126個のクエリーが利用されている。

「PHPQUERY」による 多彩なクエリーを全部門が活用

「PHPQUERYの導入により、基幹データの活用は『革命』と呼んでいいほど、劇的に進みました。今では在庫管理から発注管理、売上実績、アルバイトの実績管理までさまざまな場面で使用しています。実績の見える化に基づく計画立案が可能になり、導入前とは業務のやり方が大きく変わりました。『これがほしい』と思い付くアイデアのほぼすべてが、PHPQUERYで実現できます」(山口氏)

たとえば同社の商品マスターには約16万点という膨大なアイテムが登録されているが、「PHPQUERY」の導入により、長年の懸案であった単品管理が実現した。

図表1 従来の商品マスターメンテナンス画面

図表1 従来の商品マスターメンテナンス画面

アイテム数が多いのに加え、楽譜などの商品では入庫や移動時の人的ミスによりマイナス在庫が表示されるなど、在庫の不整合が頻繁に生じていた。そこで「PHPQUERY」により、マイナス在庫を示すエラーをチェックして抽出・表示。商品担当者はこれらを参照しながら在庫状態を確認し、エラー確認後は在庫管理プロセスのどこで不整合が発生しているかを把握することで、在庫の精度を高めることに成功した(現在はハンディターミナルの徹底活用により、さらに在庫精度が向上している)。

図表2 「PHPQUERY」による商品マスターメンテナンス画面

図表2 「PHPQUERY」による商品マスターメンテナンス画面

また、アルバイトスタッフを対象にした日報管理でも大きな成果を得ている。

同社では商品のピッキング、梱包、発送作業に数十名のアルバイトスタッフを採用している。ハンディターミナルで入力し、IBM i上に保存された各作業時点のデータを「PHPQUERY」で抽出し、Web型の日報管理システムに表示。誰もがアルバイトスタッフ全員の作業実績を参照できるようにした。すると、各自の作業スピードが劇的に向上したという。

「全員のデータと比較しながら、自分自身の実績や立ち位置を把握することで、やる気やモチベーションの向上を促したようです。作業態度に大きな変化が見られ、注意したり、叱ったりする必要もなくなりました。『こんなに変わるものなのか』と、正直驚いています」(山口氏)

「PHPQUERY」で定義されたクエリーはこのほか、FAX送信票の作成やメール自動送信、実行したクエリー結果のExcelダウンロードなど日常的な業務の効率化をはじめ、販売先や商品ごとの実績管理、さらに同社が提供するWeb型物流オンラインシステムとのデータ連携など、さまざまな場面で活用されている。

たとえばWeb型の楽譜検索発注システム「楽譜ナビ」では、商品によって「返品不可」を表示するが、バックグラウンドでは基幹システム上で返品不可のフラグが付いた商品を「PHPQUERY」で抽出している。

各部門からは日々、クエリー作成依頼が寄せられている。山口氏はそれらを検討し、すでに同種のクエリーを作成済みであれば他部署に展開したり、効率化や生産性に寄与すると判断すれば、新たに作成したりしている。最近はネット販売の担当者も定義作業に加わり、対応力の強化を図っている。

「PHPQUERYには、使用回数を確認できる機能があるので、実際にどのぐらい使用されているかがわかります。ユーザー部門から懇願されて作成したものの、この機能によりあまり使用されていないことがわかるなど、今後の対応の如何を判断する材料にもなります」と、山口氏は語る。

データ活用の「革命」は、今も進行中であるようだ。

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全国に流通網を展開する楽譜・音楽書の専門商社。単に楽譜出版のみならず、一般書籍としての音楽書や教育書まで扱い、近年はニューメディアソフト、ミュージックグッズの取り扱いが急増。音楽を軸にした総合ソフト専門商社を指向するユニークな存在である。6月からWebに移管される受発注システム「注文くん」のほか、楽譜検索発注システム「楽譜ナビ」、小売店インターネット販売システムなどで構成される物流オンラインシステムを提供している。